犬が甲状腺機能低下症になった時の食事
犬の甲状腺機能低下症という病気は、甲状腺ホルモンの分泌低下が原因で引き起こされる病気です。
甲状腺ホルモンは代謝を促進させる働きがあるため、少なくなると代謝トラブルを招き、高脂血症や肥満、糖尿病や膵炎などの合併症を起こしやすくなり、脱毛や衰弱といった症状を引き起こします。
ケアとしては不足した甲状腺ホルモンを投与するのが一般的ですが、並行して食事管理が必要不可欠になります。
このページでは、愛犬が甲状腺機能低下症になった時の食事について、まず、重要なポイント、その後に病気に適した療法食のドッグフードについてご紹介いたします。
「病院ですすめられたフードをワンちゃんが食べてくれない」
「手作りでの食事療法が難しくてよくわからない」
そういった方の参考になればと思います。甲状腺機能低下症と診断された愛犬の食事で、頭を悩まされている方のお役に立てれば幸いです。
※タップして目次を開くと見たい項目へジャンプ出来ます。
犬の甲状腺機能低下症|押さるべき食事のポイント5つ
甲状腺機能低下症を発症した犬は、基礎代謝の低下・高脂血・タンパク質生成力の低下・免疫力の低下、などといったような栄養代謝トラブルを抱えることになります。
このため、高脂血症などに起因する合併症を伴いやすい特徴があり、食事管理をおろそかにすると病気の悪化や合併症トラブルなど、様々なリスクが高まります。
ここでは、まず、犬の甲状腺機能低下症に適した正しい食事療法の注意点を4つに分けてご解説します。
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犬の甲状腺機能低下症 食事のポイント1、低脂肪であること・摂取する脂肪は良質であること
甲状腺機能低下症を発症している犬は高脂血になりがちです。このため、食事は低脂肪であることが大前提で、さらに脂肪の質についても配慮する必要があります。
特定の植物や魚などに含まれるオメガ3脂肪酸が有名で、高脂血症や甲状腺機能低下症などに有効とされ、様々な療法食ドッグフードにも配合されている良質な脂肪になります。(※オメガ3脂肪酸含有食品参考例 アマニ油・エゴマ油、サンマ・アジ・サバなど)
また、酸化した脂肪も犬には良くないこともわかってますので、脂肪の酸化を防ぐため調理過程での高温加熱は避けるようにしなければいけません。
犬の甲状腺機能低下症 食事のポイント2、カロリーと糖質は控えめに!
甲状腺機能低下症になった犬は、甲状腺ホルモンの分泌低下により基礎代謝が落ちています。
当然、高カロリーな食事では太り過ぎて肥満になり、高脂血の悪化や合併症のリスクも高くなります。
食事療法のメニューは低糖質・低カロリーを意識しなければいけません。
基礎代謝の低下は血糖値の上昇しやすい状態なので、糖尿病をの併発リスクも高く、高脂血・高血糖に対応した食事を心がけましょう。
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犬の甲状腺機能低下症 食事のポイント3、消化の良いタンパク質の摂取を!
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると、タンパク質を作る力も弱まります。
犬の甲状腺機能低下症では脱毛の症状を伴いやすいのですが、その原因の一つがこの、タンパク質生成力の低下なのです。
また、タンパク質を作る力が低下するため、筋力低下を招き、元気喪失に繋がるわけです。
このため、タンパク質をしっかりと補給してあげる必要がありますが、消化の良いタンパク質を選んで与えてあげなければいけません。
高熱処理された加工肉などは犬の消化に負担を掛け、脂肪分の酸化を招くため、新鮮な肉や魚などを80℃までの低温でさっとボイルするなどの工夫が必要になります。
(※脂身の少ない肉の例:鶏ささみ・むね肉・馬肉・鹿肉・魚など)
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犬の甲状腺機能低下症 食事のポイント4、適量の穀物|犬に合う食物繊維を
これまでは、穀物類すべてが犬の消化に負担となり、さらにはアレルギーの元として敬遠するのが良いとされていました。
ところが、最新の動物栄養学では、犬に合った食物繊維を適量の穀物(低アレルゲンのもの)から摂取するほうが健康上有意義だということがわかったんですね。
食物繊維にも犬に合う合わないがあって、緑黄色野菜などの食物繊維は犬の胃腸に負担を掛けますが、穀物・いも類に含まれる食物繊維は善玉菌を増やし、中性脂肪・コレステロールを餌にして食べてくれます。
いも類はしっかりと茹で上げ、穀物は炊飯するなどして食事に少量混ぜ込んであげると良いでしょう。
(※犬に合った穀物の参考例:大麦・玄米・ゴマなど)
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犬の甲状腺機能低下症 食事のポイント5、犬の腸内バランス|免疫力を育む力を!
犬の甲状腺機能低下症の原因の一つに自己免疫疾患があります。
要するに犬の体を守ってくれる免疫細胞がうまく機能していないため病気になってしまうということですね。
分泌低下した甲状腺ホルモンは、免疫細胞にも影響します。
このため、善玉菌を増やし免疫力をキープすることも大切で、βグルカン(免疫を刺激する成分)を含むキノコ菌や乳酸菌などが効果的です。
また、免疫細胞の大半が犬の腸に集中しているので、前述した食物繊維などで腸内バランスを整え、腸内の善玉菌が増えるような食事が必要です。
犬の甲状腺機能低下症の食事に適した療法食ドッグフード
ここでは、甲状腺機能低下症の愛犬に最も適したドッグフードを紹介していきます。
甲状腺機能低下症を抱えた愛犬への食事のポイントを簡単にまとめると以下の5つになります。
これらを満たした食事を手作りするとなると、飼主さんにとって結構な負担が掛かることになります。
食材選びはもちろんですが、調理方法による栄養成分の変化や素材に含まれる栄養素、それに避けなければならない食材など、間違って与え続けているとかえってワンちゃんの体調を悪化させるリスクもあるからです。
そこでおすすめなのが、甲状腺機能低下症に適したレシピで作られた食いつきの良い療法食です。
病院で食事療法の指導を受けたけど、よくわからないで困っている方、紹介された療法食やフードは食べてくれないので悩んでいる方などには、是非一度お試しいただきたいドッグフードを2つご紹介します。
犬の甲状腺機能低下症の食事に適した療法食|みらいのドッグフード
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みらいのドッグフードは、甲状腺機能低下症を抱える愛犬の食事療法に最適な日本国産で無添加の療法食です。
販売元が、自然の森製薬という製薬会社で「薬膳レシピのドッグフード」が非常に優れていると口コミでも評判を呼んでいる注目の病気ケア療法食です。
13種類のライナップを揃えており、甲状腺機能低下症には、「クッシング症候群」「膵炎」「細菌・ウィルス・寄生虫感染」「高脂血症」を同時ケア出来る「特別療法食SU膵臓用」が適しています。
併発しやすい病気のケアも同時に行い、「良質な低脂肪」「低糖質」「低&高消化タンパク質」「多品種のスーパーキノコによる免疫力サポート」などを特徴に、圧倒的な使用原材料の充実ぶりはまさに薬膳レシピです。
口腔ケアにも注目
犬にとって口腔ケアはとても大事で、唾液の質や食欲、消化作用など様々な影響を与えます。「みらいのドッグフード」では、マウスクリーンパウダーを付属させています。
【食べる歯磨き粉の原材料】
米粉、グロビゲンPG、ココナッツミルクパウダー、 乳酸菌群(フェカリス菌・FK-23等)、オリゴ糖、ビール酵母、納豆菌
15g/袋 (ドッグフード1kgにつき1袋)
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世界初!犬用のマクロビ食材を取り入れた
人間でも話題になっているマクロビオティック思想を取り入れました。犬には犬用のマクロビ食材があり、動物栄養学を踏まえたうえで、必要な無農薬のマクロビ食材を農家と契約して調達しています。
新鮮な鹿肉や漢方素材など高級で圧倒的な原材料
高級な野生の鹿肉をメインに、新鮮な鶏・魚・豚・牛など、低温製法を採用して酸化させずに生に近い形で作られています。また、製薬会社ならではの流通ルートで高級な漢方素材も惜しみなく配合しています。
【原材料表】
大麦,生肉(鹿,魚),玄米,魚粉,サツマイモ,セサミ,菜種油,キノコ粉末(ハナビラタケ,霊芝,メシマコブ,アガリクス,冬虫夏草,タモギタケ,ヤマブシタケ,チャーガ,舞茸,カワラタケ),イヌリン,セルロース,オルニチン,サチャインチオイル&パウダー(耐熱性オメガ3脂肪酸),海藻(フコイダン),イヌリン,セルロース,オルニチン,カルシウム,オリゴ糖,ビール酵母,乳酸菌群(フェカリス菌FK-23等),クランベリー,紅豆杉,田七人参,春ウコン,高麗人参,グルコサミン,MSM,ハトムギ,納豆菌,スピルリナ,発酵野菜,クマザサ,青パパイヤ,紫イモ,秋ウコン,キャッツクロー,メチオニン,プロポリス
※国産鹿肉&無農薬マクロビ食材を主体に漢方・サプリ成分・オメガ3など約50品種で構成。
【成分分析表】
粗蛋白質20%以上、粗脂肪7%以下、粗繊維9%以下、粗灰分6%以下、水分10%以下、リン0.8%以下、ナトリウム0.4%以下、320kcal以上/100g
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腫瘍を併発している場合も同時ケア出来る
通常は、腫瘍と各臓器・部位の病気を単品のフードでケアするのは困難です。腫瘍用のフードは高栄養であり、各臓器・部位に対するフードは栄養制限をする傾向にあるからです。しかし、みらいのドッグフードは全種類を腫瘍対応用の漢方配合にしている多め同時ケアが可能です。
みらいのドッグフード全13種類
・長寿サポート(幼犬・成犬用)
・特別療法食G 腫瘍サポート(腫瘍用)
・シニアサポート(高齢犬・療養犬)
・特別療法食J(腎臓用)
・特別療法食KA(肝臓用)
・特別療法食TO(糖尿病・白内障用)
・特別療法食KE(結石・膀胱炎用)
・特別療法食D(ダイエット用)
・特別療法食SI(心臓用)
・特別療法食SU(膵臓用) <<<甲状腺機能低下症にはこちらがおすすめ!
・特別療法食IC(胃腸・消火器用)
・特別療法食H(骨関節用)
・特別療法食A(皮膚・アレルギー用)
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犬の甲状腺機能低下症の食事におすすめな療法食「犬心・糖&脂コントロール」
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犬の甲状腺機能低下症という病気は、高脂血・高血糖を伴い、合併症のリスクが高い病気なので、併発する病気のリスクを視野に入れた食事ケアが理想と言われています。
犬心・糖&脂コントロールは、甲状腺機能低下症をはじめ、膵炎・糖尿病・クッシング症候群・高脂血症・坦泥症_胆嚢粘液脳腫という7つの併発しやすい病気と肥満をケア出来る100%無添加の特別療法食です。
低脂肪で脂肪の質にもこだわり、天然素材からのオメガ3脂肪酸を配合、犬の体に悪い脂肪の酸化を防ぐ低温手作り製法を確立しました。
また、不足しがちなタンパク質の摂取も脂身の少ない鶏肉や生魚など、無添加で良質な素材を用いることで、味気ない療法食とは一線を画し、再購入率が95%を超えています。
さらに、販売元は「マッシュルームデザインスタジオ/大和菌学研究所」という、人間相手の健康食品の販売を手掛けている会社で、キノコ菌が善玉菌を増やし免疫力を維持させる仕組みについても長年研究を続けています。
独自の善玉菌アップ技術により、病気で弱っている免疫力をキープさせ、合併症の予防や元気が無くなりがちなワンちゃんの活力を取り戻します。
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臨床栄養|犬心糖&脂コントロール4つの特徴
犬心の効果を象徴する特徴として挙げられるのが次の4つになります。
2つの作用で血糖値コントロール
糖質の制限、犬の腸に合う食物繊維というダブルの働きで血糖値をコントロールします。
45%以下に調整した可消化性炭水化物(※犬の高血糖の推奨値は55%以下)、犬の腸に合った食物繊維を約8%に調整
オメガ3/5|良質な脂肪で実現させた低脂肪
単なる低脂肪ではなく、オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸による良質な低脂肪。さらに、犬の体に悪い脂肪の酸化を徹底的に取り除いています。
脂肪は5%に調整されてます。
良質なタンパク質など病気に必須の栄養バランス
甲状腺機能低下症をはじめとした、高血糖・高脂血トラブルの病気に対応した低カロリー。しかし、不足しがちなタンパク質は高消化性で、他にも必須なビタミン・ミネラル・アミノ酸をしっかりと補給させます。
タンパク質は約25%
腸の健康+免疫力の維持
免疫細胞の大半が集まる腸の健康に注目し、善玉菌を増加させることで善玉菌が餌とするコレステロール・中性脂肪を抑えます。また、善玉菌は免疫細胞に好影響を与え、食物繊維とのバランスで腸の健康も実現。さらに、免疫細胞に働きかけるβグルカン高含有のハナビラダケを配合するなど、さらなる合併症予防や活力維持にも効果的。
発酵性食物繊維・難消化性炭水化物・乳酸菌群・オリゴ糖による善玉菌増加、βグルカンによる免疫力キープを実現させています。
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無料サンプルも
犬心・糖&脂コントロールには、無料サンプルが用意されており安心してお試しいただけるようになっています。
まとめ買いや定期コースを選択すると、無料サンプル200gを送ってもらうことができますので、ワンちゃんの食いつきを見ることが出来ます。
※まとめ買い・定期コースで割引あり。定期コースの割引率が一番良い。
ただ、いきなり全てを与えてしまうのではなく、フードの切り替え時は現状の食事に少量を混ぜるなどして数日かけて慣れさせてあげると失敗する可能性が高確率で無くなります。
詳しくは犬心の公式ページにも案内がありますので、お確かめ頂ければと思います。
実際に犬心を飼主さんの口コミや公式サイトはこちら
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甲状腺機能低下症を発症した犬の食事を手作りするレシピ
犬の甲状腺機能低下症の食事療法で、押さえておくべきポイントについてお伝えしましたが、次は手作りする場合のレシピについて、参考例をご紹介していきます。
犬の甲状腺機能低下症の食事手作りレシピ1、低脂肪なお肉やお魚をメインに
犬にとってタンパク質は非常に大切な栄養源で、甲状腺機能低下症の犬の食事には欠かせませんが、低脂肪であることも重要になってきますので、脂身の少ないお肉や魚をメインに据えます。
鹿肉や馬肉も良いですが、身近な食材で言うと鳥のササミや胸肉などが良いでしょう。魚類も低脂肪でタンパク質が含まれるのでおすすめです。
ただ、お肉や魚は古くなってしまったり、高温で加熱処理すると、脂肪の酸化を伴うため、新鮮な食材であること、高温で加熱しないことが大切です。
沸騰させない程度の温度で低温ボイルを行うと、感染のリスクを減らすことが出来ます。
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犬の甲状腺機能低下症の食事手作りレシピ2、穀物やいも類を適量加える
最近まで穀物は犬の体に良くないとされ、グレインフリー(穀物不使用)のプレミアムフードが流行っていましたが、実は犬の体に合った適量の穀物は、犬の腸内環境を整え、善玉菌を増やすことが、最新の動物栄養学の研究で明らかになっています。
善玉菌が増えると、免疫力の維持をサポートする事も分かっていて、犬の体質に合うアレルギー性の低い穀物を適量バランスよくミックスしてあげることが大切になります。
炊飯した大麦や玄米、しっかりとボイルしたいも類を混ぜ込むようにすると良いでしょう。また、炊飯した大麦や玄米よりも、生米のほうが良いかもしれません。
炊飯しない穀物はより難消化性で、消化の良い「いも類」と合わせると消化スピードが異なる炭水化物となり、血糖値の上昇も緩やかにしてくれます。
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犬の甲状腺機能低下症の食事手作りレシピ3、緑黄色野菜は与えない
緑黄色野菜にはわんちゃんが苦手な成分が含まれます。一見良さそうな野菜の食物繊維も、わんちゃんにとっては腸に負担をかけるものであり、大量に摂取させると不具合を起こす可能性が高いからです。
諸事情によって与える場合は、しっかりと茹で上げるようにして、茹でた後のスープは捨ててしまうか、飼主さんの食事に再利用するなどして下さい。
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犬の甲状腺機能低下症の食事手作りレシピ|まとめ
手作りでの食事レシピの参考例としてご紹介しましたが、
1、低脂肪であること・摂取する脂肪は良質であること
2、カロリーと糖質は控えめに!
3、消化の良いタンパク質の摂取を!
4、適量の穀物|犬に合う食物繊維を
5、犬の腸内バランス|免疫力を育む力を!
といった注意点を踏まえて手作りするのは、かなり手間暇がかかってしまうことも確かです。食材選びもそうですし、調理によって生じる食材の栄養バランスの変化などにも注意が必要になります。
できれば、上記で紹介させてもらったような療法食を活用したほうが手間もかからず安全性についても安心できます。
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甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物って?
甲状腺機能低下症を発症した愛犬への食事のポイントや、おすすめの療法食ドッグフードについてお伝えしてきましたが、ここでは、逆に与えてはいけない食べ物について触れておきます。
甲状腺ホルモンの分泌量が低下している状態では、脂質や脂肪、タンパク質といった栄養代謝のバランスが崩れているため、先に挙げたような食事のポイントに踏まえた栄養バランスの食事が大切です。
加えて、甲状腺ホルモンに悪影響を与える食品や成分も知られていますので、それらの知識も持っておくことで、食事管理がより一層適したものになるはずです。
まず、避けなければいけない食事の栄養素を解説していきます。
甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物1、高脂肪な食事やフード×
甲状腺機能低下症を発症している愛犬は、脂肪代謝トラブルを抱えている状態ですので、中性脂肪やコレステロールが高い数値を示しています。高脂血症を併発している犬が多いのもこのためです。
高脂血症と同じように、高脂肪な食事やフードはNGですので、脂肪分の多いお肉は食べさせないようにしないといけません。また、脂肪が酸化したものは更に良くないので、高加熱製法を採用しているフードや肉類や脂肪も避ける必要があります。
療法食のドッグフードであっても、開封して酸素に触れている時間が長いと脂質の酸化が進み、甲状腺機能低下症の犬にとっては良くありませんので、開封後の保存方法や保存期間には注意が必要です。
犬の高脂血症での食事についても詳しくまとめたページがありますので、併せてご覧になっておいて下さい。
こちらです⇒ 犬の高脂血症へのフードや食事
甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物2、変性してしまったタンパク質×
加熱処理や加熱調理されたタンパク質は構造変化を起こしますが、これは「変性」と呼ばれています。変性を起こしたタンパク質は消化効率が落ちてしまい栄養としての質が物凄く低下してしまいます。
魚や肉などの良質なタンパク質も、高温加熱処理によって変性を起こしてしまいますので、タンパク質を含む栄養代謝トラブルを抱えた甲状腺機能低下症の犬にとっては、好ましくない栄養分です。
高温加熱製法を採用しているフードが良くないのはこのためで、低温製法で作られたフードを選ばなければいけない理由です。
甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物@具体的な食品の例
甲状腺機能低下症の愛犬に、食べさせてはいけない食品の具体例を挙げていきます。甲状腺機能を低下させる成分が入っている事がわかっているので、避けるようにしてください。
甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物@肝(きも)×
栄養豊富な肝(レバー)ですが、甲状腺の機能を阻害する作用があり、甲状腺機能低下症を発症している犬には食べさせないようにしなければいけない食材です。
甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物Aキャベツなどアブラナ科の野菜×
ブロッコリー、白菜、キャベツ、ダイコン、小松菜、チンゲンサイなど、アブラナ科の野菜は栄養価が豊富な高いことで知られていますが、アブラナ科の野菜に含まれる「ゴイトロゲン」という成分が甲状腺ホルモンの分泌を妨げるといった報告があるそうです。
かなり大量に与え続けなければ問題ないことも分かっているようですが、避けたほうが無難でしょう。
甲状腺機能低下症の犬に与えてはいけない食べ物B大豆系食品×
納豆や豆腐などの大豆食品は、アブラナ科の野菜と同じ「ゴイトロゲン」を含みます。また、大豆イソフラボンも甲状腺機能を妨げる働きがあります。
さらに、甲状腺ホルモンを生成するにはミネラルが必須となるのですが、大豆系食品にはミネラル分を吸着する性格があります。大豆系食品についても大量かつ継続的に与えなければそれほど悪影響はないそうですが、これも避けたほうが無難でしょう。
おすすめ出来る療法食についてはこちら
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犬が甲状腺機能低下症を発症した時の症状や原因・ケアについて
犬の甲状腺機能低下症は、喉にある甲状腺のトラブルなどにより、甲状腺ホルモンの分泌低下を起こし代謝トラブルなどを抱えてしまう疾患です。「高脂血・高血糖」を伴うことが多く、クッシング症候群・糖尿病・膵炎・高脂血症(脂質代謝異常症)などの合併症を併発しているケースも多い病気です。
特に、クッシング症候群との併発リスクが高く、この病気の50%は合併症として発症しているケースがあるそうです。
(※クッシング症候群についての詳細はコチラをご覧ください⇒ 犬のクッシング症候群|食事管理)
甲状腺機能低下症の症状、その原因、治療法について簡潔に説明しておきます。
甲状腺機能低下症の症状って?
犬が甲状腺機能低下症を発症した時の主な症状は以下の通りです。
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甲状腺機能低下症になる原因は?
犬が甲状腺機能低下症になる主な原因については以下の通りです。
この病気の原因については、甲状腺自体のトラブルによって起こる原発性疾患と、他の疾患からの合併症で2次的に病気になる続発性のものがあります。
原発性の甲状腺機能低下症の種類
続発性の甲状腺機能低下症
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)・糖尿病・膵炎などの病気から併発する2次的に病気を発症するのがこれに当たります。
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甲状腺機能低下症のケア方法
※犬が甲状腺機能低下症を発症した時の症状や原因・治療について、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの「⇒犬 甲状腺機能低下症 症状」のページで詳細に解説していますので、そちらをご覧になって下さい。
※甲状腺機能低下症になった愛犬の食事療法に最適な療法食フードについてはこちらです⇒ 犬の甲状腺機能低下症に適した療法食フード
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犬の甲状腺機能低下症と同時にケアしたい高脂血症
甲状腺機能低下症の犬は高脂血や高血糖を伴うものですが、逆に高脂血気味のワンちゃんは糖尿病やクッシング症候群などの病気を発症しやすく、甲状腺機能低下症を含む高脂血・高血糖トラブルを招きやすくなります。
高脂血症と甲状腺機能低下症を同時にケアできる療法食をランキング形式でまとめていますので、ご覧になてみて下さい。
こちらになります
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