犬 甲状腺機能低下症 症状

犬が甲状腺機能低下症になった時の症状@病気の合図を見逃すな!

 

このページでは、犬が甲状腺機能低下症を発症した時に見せる、主な症状をご紹介します。また、病気を発症する原因や治療方法、予防対策までわかりやすくまとめました。

 

愛犬が甲状腺機能低下症という病気かもしれない、そう疑われるような場合は早急に獣医師の診断を受けさせてあげるようにして下さい。

 

 

犬の甲状腺機能低下症という病気

犬の甲状腺機能低下症という病気
犬の甲状腺は、喉(人間の場合は喉仏)のすぐ下にあり、甲状腺ホルモンを分泌させる器官で、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは犬の身体の代謝を活発にしてくれるホルモンなんです。

 

甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンの分泌が弱まってしまう病気で、元気喪失・脱毛・暖かい環境であっても寒がるなど、様々な症状が現れます。高齢になったシニア犬に多いと言われています。

 

 

犬の甲状腺機能低下症で現れる症状

犬の甲状腺機能低下症の症状

 

甲状腺機能低下症を発症した犬に現れる、主な症状を、ひとつひとつ端的にわかりやすく解説していきます。

 

肥満(太ってきた)

肥満
代謝トラブルを伴い基礎代謝が低下するため、食欲の割に太ってきて肥満・メタボになりやすいです。また、下記にあげる筋力低下に伴い、お腹の筋肉がたるんで膨らんで見えるといった症状も現れることがあります。

 

 

筋力低下・元気喪失

元気喪失
甲状腺機能低下症を発症すると、病気にタンパク質を奪われ筋力低下を招きます。このため活動量が減り、散歩を嫌がるなど元気喪失が見られるようになります。

 

 

脱毛・体温調節の不調

脱毛
首回りや腹部など、擦れやすい部分の毛が抜けるようになります。お腹周りが左右対称に皮膚が見えるほど脱毛したり、皮膚病のように色素沈着(黒ずみ)が現れたり、体温調節がしにくくなって低体温症になるといった症状が現れます。

 

感染しやすくなり、2次的な細菌性の皮膚炎などにもかかりやすくなっています。

 

 

粘液水腫(ねんえきすいしゅ)

粘液水腫(ねんえきすいしゅ)
まぶたの腫れや顔に浮腫みが見られるようになり、皮膚がブヨブヨになります(粘液水腫)。ここまで症状がきつくなるとかなり病気が進行した状態だと言えます。

 

最初は顔がむくむ程度なのですが、甲状腺機能低下症は水分代謝の機能も低下するので、ワンちゃんの顔にムコ多糖体が蓄積しやすいので、顔に浮腫みが出てきたら早めに獣医師に診てもらうことが大切です。

 

 

神経症状(発作や動作失調など)

神経症状
甲状腺機能低下症が進行し重度な状態になると、発作を起こしたり動作にも障害をもたらすといった神経症状を起こすことがあります。

 

 

犬が甲状腺機能低下症を発症する原因

犬が甲状腺機能低下症になる原因

 

甲状腺ホルモンは、基礎代謝・糖代謝・赤血球作り・心臓機能・体温調節・体内タンパク質の活用など、犬の生命維持をサポートする大事な役割を担っているため、この病気では様々なトラブルを引き起こしてしまいます。

 

では、この病気を発症してしまう原因はどこにあるのでしょうか?現在判明している原因について主なものを3つに分けて端的に解説しますね。

 

 

原発性・甲状腺機能低下症

 

甲状腺自体のトラブルが原因で引き起こされるもので、原発性・甲状腺機能低下症と呼ばれます。原発性・甲状腺機能低下症は3つに分類されています。

 

@・自己免疫疾患が起因するもの
リンパ球性の甲状腺炎とも呼ばれているもので、先天的に遺伝子的要素があるのではないかと言われています。つまり、甲状腺機能低下症の発症リスクが高い犬種がいるということですですが、正確には判明していません。

 

先天的に発症リスクが高い犬種を挙げると、ドーベルマン、グレートデン、プードル、ビーグル、アイリッシュセター、ダックスフンド、ミニチュアシュナウザー、ボクサー、ゴールデンレトリバーなどです。

 

A・腫瘍による甲状腺組織の破壊
甲状腺に出来た腫瘍が周辺組織を破壊するため、正常な機能を果たせなくなるものです。

 

B・突発性の甲状腺萎縮
甲状腺の細胞組織が脂肪細胞に置き換えられ、進行していくと回復の見込みがないほど甲状腺を破壊するためかなり恐ろしいといえます。今のところ委縮に至るハッキリとした原因は分かっていないそうです。

 

 

続発性・甲状腺機能低下症

 

脳下垂体や視床下部に腫瘍が出来ると、甲状腺ホルモンの分泌指令にトラブルを引き起こし、病気を発症することがあります。脳下垂体や視床下部に出来た腫瘍はクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)を併発させることが多く、その逆にクッシング症候群から甲状腺機能低下症を併発することが多いんです。

 

このように、腫瘍やクッシング症候群などから2次的に発症したものを、続発性・甲状腺機能低下症と呼びます。

 

 

ホルモンの性質変化異常

 

犬が健康な場合、甲状腺ホルモンは「T4」から「T3」へと性質変化をして正常な役割を果たすのですが、この性質変化がうまく行われないため甲状腺機能低下症と同じ症状を引き起こします。

 

遺伝子(DNA)の欠損や薬物の影響によるものだと考えられています。極稀に子犬であっても「クレチン病」といって、甲状腺機能低下症と同じ症状の病気になるケースもあります。

 

 

犬の甲状腺機能低下症に施す治療方法

犬の甲状腺機能低下症の治療
甲状腺ホルモン製剤を内服(口から飲んで服用)する治療法が一般的で、一度病気を発症すると、一生涯薬を飲み続けることになります。適量を測るため投薬の前後で血液検査を行います。個体に対し、薬の量が少なすぎると効果を得られず、多すぎてしまうと今度は甲状腺機能亢進症を引き起こすため、定期的な血液検査が必要になります。

 

そして、薬の投与意外にも毎日の食事管理、つまり、食事療法が大切になります。代謝トラブルを抱えた状態であるため、病気を悪化させるリスクが高い市販のドッグフードは避けるべきです。

 

不足しがちなタンパク質の補給や、低脂肪・低カロリーなど、甲状腺機能低下症に適した毎日の食事が必要です。犬の甲状腺機能低下症に適した食事については、「愛犬が甲状腺機能低下症になった時の食事は?お悩みの方へ」のページに詳細を分かりやすくまとめていますので、是非そちらをご覧になって下さい。

 

 

犬の甲状腺機能低下症を防ぐ予防法について

犬の甲状腺機能低下症の予防
毎日のコミニュケーションや観察を怠らず、ご紹介した病気の症状を見逃さないようにして下さいね。どんな病気でもそうですが、早期発見早期治療が大切で、少しでも症状が現れた場合は早めの受診を心掛けてあげて下さい。

 

毎日の行動や皮膚の状態などをチェックしてあげて、出来れば定期的な健康診断なども無理のない範囲ででも実施してあげると予防に繋がります。

 

 

甲状腺機能低下症のワンちゃんは高脂血にも注意が必要!

甲状腺機能低下症の犬は高脂血症にも注意

 

甲状腺機能低下症という病気は、肥満になりやすく高脂血症を伴うことが多いんです。犬の高脂血症は糖尿病や膵炎などを併発しやすく、複数の合併症はワンちゃんの身体に大きな負担を掛けてしまいます。

 

犬の高脂血症と甲状腺機能低下症の食事には高血糖・高脂血ケアといった共通点があり、高脂血症を予防・ケアすることで、甲状腺機能低下症の予防ケアにも繋がります。詳しくは「⇒ 愛犬の高脂血症対策にお困りなら|食事のポイントやフードの選び方」のページに分かりやすくまとめていますので、是非一度ご覧になってみて下さい。

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