犬 クッシング症候群 症状

愛犬がクッシング症候群かも!その症状は病気の合図です

 

犬のホルモン系の病気のなかでも、比較的多いのがこのクッシング症候群になります。

 

副腎皮質機能亢進症という別名があり、文字通り副腎皮質から分泌されるコチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで引き起こされるホルモン系の犬の疾患になります。

 

このコチゾールというホルモンは、犬が何らかのストレスを受けた時に自分の体を守るために働く大切な役割を持っています。

 

犬がストレスを受けた時など、ストレスで脳にダメージを受けないようにブドウ糖などを脳に流したり、タンパク質を分解して糖に変換し、それを脳に送るサポートをしてくれます。

 

副腎に腫瘍が出来たり、ホルモン分泌の司令官である脳下垂体に出来た腫瘍などの原因により、コチゾールを過剰生成してしまうのが、クッシング症候群です。

 

クッシング症候群の原因については、他にも合併症への投薬の影響や、高脂血・高血糖トラブル・病気による合併症などが挙げられます。

 

犬のクッシング症候群の原因については、「犬がクッシング症候群になる原因とは?愛犬を守りたい方へ」のページに詳しくまとめましたので、そちらをご確認ください。

 

詳細については別の機会にお伝えするとして、コチゾールが過剰生成された状態が長く続くと、全身に様々なトラブルを抱えることになり、重篤になると命に直結する病気であることは間違いありません。

 

こちらのページでお伝えするのは、なるべく早期で病気を見つけてあげられるように、クッシング症候群を疑うことが出来る症状についてです。

 

 

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犬のクッシング症候群を疑う7つの症状

 

大切な愛犬を守るため、犬のクッシング症候群の代表的な症状について取り上げます。

 

少しでも当てはまるようであれば、早めに獣医師の診察を受けるようにしてあげて下さい。

 

 

1、95%以上に見られる多飲・多尿


クッシング症候群を発症した9割以上の犬に見られる代表的な症状のため、治療中の経過観察にも多く利用されます。

 

目安としては、日に体重1kgに対し100cc以上の水を飲むようになっていれば多飲、体重1kgに対し、50cc以上の排尿があれば多尿とみなします。
しかし、量の量を測るのは難しいので、水を飲む量を観察することで病気を疑うことが出来ます。
水を飲む量が多くなったり、オシッコの回数や量が多くなった場合はクッシング症候群の疑いがあります。

 

 

2、腹部膨満

 

病気の影響で内臓脂肪が多くなったり、腹部の筋力低下によりお腹が膨れた状態が症状として現れます。

 

この腹部膨満はポットベリーとも呼ばれています。
肝臓の腫大(しゅだい※病気により臓器が腫れること)でも見られる症状で、太ってきたなと思っていたら、クッシング症候群を発症していた、というケースがあります。

 

 

3、脱毛症状

 

左右対称にお腹周りの毛が抜ける、首輪をしている首の部分やお腹など、摩擦を生じる部位への脱毛症状が見られます。

 

クッシング症候群は5歳以上のシニア犬が発症しやすい傾向にあるため、年を取って毛が薄くなってきたと思っていたら、クッシング症候群にかかっていたというケースもあります。

 

 

4、菲薄化(ひはくか)

 

脱毛の症状が現れると視認出来ることが多いですが、菲薄化(ひはくか)と言われる皮膚が薄くなって血管が浮き出て見えるようになります。

 

免疫力も弱るため、感染症を招きやすい発疹や、炎症が慢性になり石灰化や色素沈着などもの症状も現れやすくなります。

 

 

5、パウンティング

 

パウンティングとは、犬の息づかいが荒くなる症状のことです。

 

寝転んでいるだけなのに、激しく運動した後のような「ハッハッハッ」という息づかいになり、炎天下にいる様に呼吸が荒くなります。肝臓が腫大したことによる圧迫や、呼吸をするための筋力が弱るため息をするのも辛い状態に陥るのです。

 

 

6、神経系の行動障害

 

脳下垂体に出来た腫瘍が病気の原因だった場合に起こるもので、同じところを旋回したり、視力障害や鬱(うつ)・痴呆など、神経系に障害をきたした症状が見られます。

 

 

7、元気喪失・筋力低下


代謝トラブルを伴うクッシング症候群では、体内のタンパク質を過剰に利用するよう働いてしまうため筋力が弱る傾向にあります。

 

元気が無くなり活動量が減るといった症状が現れます。

 

 

愛犬にクッシング症候群の症状が見られたら

 

もし、上記にあげた症状が愛犬に見られた場合は、早急に獣医師の診断を受けるようにしてあげて下さい。

 

犬のクッシング症候群は、早期に病気に気づくことが出来れば、簡単な投薬や食事療法でコントロールしながらうまく付き合っていくことが可能な病気でもあります。

 

(食事療法についてはコチラに詳しく書きました⇒ クッシング症候群を抱える愛犬に!食事管理でお困りのあなたへ

 

重篤な状態になっている場合なら、なおさら早めに対応処置をとらなければいけないため、どちらにしても獣医師の診断が重要なのは言うまでもありません。

 

早めに病気を見つけてあげるには、日頃のコミニュケーションや健康状態の観察が大切なのは言うまでもありませんが、お伝えした症状と照らすこと自体はそんなに難しいことではないと思います。

 

定期的な健康診断を受けられれば一番良いのですが、それぞれのご事情で無理なのであれば、日頃の愛犬の様子をしっかりと見守ってあげることが重要です。

 

 

愛犬が高脂血症気味なら要注意


最近では、屋内で生活するワンちゃんも多くなり、慢性的な運動不足や安価な市販のドッグフードの影響もあり高脂血症気味の飼い犬が増加傾向にあります。

 

クッシング症候群もそうですが、糖尿病や膵炎、脂質代謝異常症や甲状腺機能低下症などといった犬のトラブルと深く関わるのが高脂血症です。

 

すでに愛犬が高脂血症気味だとしたら、あらゆる病気のリスクが高まっている状態ですので、すぐにでも生活習慣を見直してあげることを強くおすすめします。

 

仕事や生活環境により散歩や運動が十分にできず、運動量を確保できない場合は、せめて食生活を改善させてあげましょう。

 

こちらの「愛犬の高脂血症に最適なフード選び|無視できない合併症対策!」のページに詳細をまとめましたので、是非確認してみて下さい。


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